(未公開PHOTO+共通ブックレット)
COBA-50764 ¥3,800(without tax)

※限定盤:永久保存仕様
-シリアルナンバー入り
特殊メモリアル・パッケージ
(GOLD DISC+48P写真集+秘蔵PHOTO
+共通ブックレット+Premium CD▼)
※Premium CD:1993.06.14「X JAPANのオールナイトニッポンin
L.A.」Special Edition
COBA-50765 ¥10,000(without tax)
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▲上記、Premium CDは、1993.06.14にOAされた「X
JAPANのオールナイトニッポン in L.A.」より「ART OF LIFE」に特に触れている部分を一部を抜粋&編集したもので、約9分にわたり、メンバー全員でトークしている内容です。
JAPAN
「ART OF LIFE」DVD
30分を越す超大作「ART OF LIFE」。1993年東京ドーム公演おける、過去1度だけの伝説のライブ・パフォーマンスを、10年の歳月を経てDVDにて遂に初映像化!!
●オリジナル音源について
世界進出を機に、XからX
JAPANへと改名後、再スタートを切った際にミニ・アルバム(1曲のみ)としてリリース(1993年8月25日)。オリコン初登場1位。YOSHIKI
の半生を表現したとされる、激しくも繊細な、そしてどこまでもスリリングかつカオスティックな、29分に及ぶ大曲。
●本作品について
「ART OF LIFE」のバンドによるLIVEパフォーマンスは、過去1度の公演(1993年12月30&31日、東京ドーム公演「新型エックス第一弾
日本直撃カウントダウンX JAPAN RETURNS」)のみ。その公演名が記すとおり、メンバー交代(Bass、TAIJIからHEATHへ)、そして世界進出による改名と、更なるステージへ向かう最中という背景でのパフォーマンスは、全X
JAPANファンにとって1997年のLAST LIVEと双璧をなす、忘れなれない一夜である。そしてX JAPANの数々のLIVEが映像作品として発売されてゆくなか、この公演、加えてこの「ART
OF LIFE」は現在まで映像化されることがなかった、X JAPANの至宝ともいえるものである。
本作品は、その深い意味を持つ一夜の、幻と言っても決して過言ではない貴重なLIVE
パフォーマンスを、10年という歳月を経て初めて(その封印を解いて)映像化したものであり、10年前という記録と、当時2日間で動員した10万人のオー
ディエンスの記憶とを繋ぐ、メモリアル・アイテムなのである。
市川哲史
今も私の手許には、3本のカセットテープがある。
1本は90年8月、YOSHIKIが散々出し惜しみしつつも、嬉しそうに渡してくれたシンセと打ち込みによる"ART OF
LIFE"のデモテープ。1本は翌91年の初秋だったろうか、HIDE+PATA+TAIJI+YOSHIKIの演奏による、ヴォーカル抜き"ART
OF LIFE"のOKテイク。そしてもう1本は、92年の暮れにいきなり送られてきた、ベース・パートがHEATHに差し替えられたこれまた"ART
OF LIFE"のインスト――。
93年7月にリリースされた「完成形」全1曲ミニアルバムを聴くよりも、この3本の「走馬灯」を聴いた方が本当、しみじみしてしまう。いろんな意味で。
<過労性神経循環無力症>という聞いた事もない病のリハビリ中に書かれたこの曲が、世間に発表されるまでなんと3年7ヵ月。
30分という「大長編」であるがゆえに、あの<マゾヒズムという名のナルシシズム>ハイスパート・ドラムを叩く事自体も、大変だった。叩き
きるために当時はまだ珍しい職業だった「スポーツドクター」まで専属で雇い、肉体を鍛え、ドラムの録り日から逆算してカリキュラム組んで身体機能を整え
――清原和博の復活劇も目じゃないな。今思えば。
当初この曲は、2ndアルバム『Jealousy』に収録されて、2枚組のDISC2を占めるはずだった。ところがYOSHIKIの完璧主義にして「非情
な」ヴォーカル・ディレクションが災いして、レコーディング作業が10ヵ月を超えてもアルバムは完成せず。様々なビジネス事情も複雑に絡み合って結
局、"ART OF
LIFE"制作は中断を余儀なくされて『Jealousy』は、片肺のままリリースされた。しかし幸か不幸か、それが となった
のだから、人生ってわからない。
とまあ、紆余曲折だらけの"ART OF
LIFE"なのだが、それだけに「想い出」も尽きない。個人的な話で申し訳無いが、Xがメジャーデビューを果たした89年から全盛を極めた93年までの5
年間、私は最も濃密な付き合いをしてた音楽評論家だったと思う。
何事においてもとにかく なXとYOSHIKI周辺。今更「都市伝説」の数々を書き並べるつもりはないが、この"ART
OF LIFE"自体が そのものなのだ。
そもそもなぜ、30分もの長編曲を作らねばならんのか。そもそもなぜ、ここまで個人的なネガティヴィティーとカオスを、「エンターテイメント」として表
現せねばならんのか。そもそもなぜ、いろんな「人格」の自分をぼこぼこ生まねばならんのか。そもそもなぜ、いちいち「破滅」せねばならんのか。
そもそもなぜ、英語の発音が苦手なTOSHIに英語詞を唄わせねばならんのか。そもそもなぜ、肉体が自爆するまで叩かねばならんのか。そもそもなぜ――。
私は全ての答えを知っている。しかしそれらが瑣末に思える「最高」の答えも知っている。「 だからこそ信用できる」、ただそれだけの事なのだ。
本作品は、93年12月30・31日の東京ドーム公演のみで披露された"ART OF LIFE"のライヴ映像だ。10年経ってまさか、再び"ART
OF LIFE"を観る日が来るとは、マジで思いもしなかったぞ。
ピアノとドラムの二役で「死の快感」を味わうYOSHIKI。ひたすら演奏に終始する(しかない)4人。物凄い「歪み」の結晶がこのステージだ。だからこそ、美しいのだ。
まさに<究極のtoo much>、こういう「無駄」が私は懐かしく、そしていとおしい。
市川哲史(帰ってきた音楽評論家)
羽積秀明
今から14年前のこと…、1989年11月23日の渋谷公会堂…。その日、あるバンドのツアー・ファイナル・ライヴが中止となった。リーダーでありドラマーでありピアニストでもあるグループの中心人物の肉体的限界(過労性神経循環無力症)が、その原因だった。
『死ぬまで叩けなかった自分が口惜しい。中途半端で倒れてしまった自分が、今こうやって生きていることが口惜しい…』。後日、彼はインタヴューでそう語
り、こうした哲学をメディアは"瞬間の美学"と伝えた。彼の生き様の代名詞とも言えるキャッチフレーズはこの時に確立されたといってもいい。以後、数々の
伝説に彩られるバンド、XもしくはX JAPAN、ならびにそのリーダーであるYOSHIKIが、ひとつ社会現象となった契機であった。
そして一方で、その後の彼を創作的に運命づけることになるある重要な契機も、この安静期間中に生まれていた。口惜しさ、怒り、哀しみ…、目くるめくそん
な感情の中に、自らの人生を振り返りつつ、ふと弾いたピアノで彼の指先が紡いだメロディー、それがこの『ART OF LIFE』の大サビだったのだ。
翌90年夏、新作『Jealousy』の作曲合宿中に、その大サビは30分の組曲に成長し、『ART OF LIFE』はその全貌をあらわにする。当初、アルバム『Jealousy』は『ART
OF LIFE』を含む2枚組となる予定だったが、レコーディング中にYOSHIKIが再び倒れるというアクシデントの末、『"ART OF
LIFE"は"jealousy"との共存を拒んだ(YOSHIKI談)』というコメントと共に、その発表は延期される。
結局、その大曲に相応しいくらい無数の伝説的なエピソードと、膨大な時間を費やしたこの魂のドラマ、『ART OF LIFE』がリリースされたのは、その曲が生命を宿してから4年余りを経た、1993年の夏のことだった…。
YOSHIKI自ら、この曲はシューベルトの「未完成交響曲」にインスパイアされたと語っている事実は、いろいろな意味で実に象徴的だと思う。ひとつに
は、この発表の時期から、彼の音楽的なこだわり、つまり自身の求める完成度が、ショウ・ビジネスや音楽産業といった枠をはるかに超え、まさに18~19世
紀を生きたクラシックの作曲家たちのそれに近づいた感さえあることにおいて。また、彼自身の"ART OF
LIFE"、つまりその芸術的人生そのものが、いまだ未完成であるという暗示においてである。
9年前、『ART OF LIFE』が世に出たとき、その全貌を描こうと試みた本の文末を、こう締めくくったことを今も思い出す。
…これは"完結"ではない。YOSHIKIが自らの人生を走り続け、そして、その人生を曲に変え続ける限り、彼が葛藤する創造の苦しみもその楽曲に与えれられた感動も、その総てが、まさに彼の生きる人生そのものが、"ART
OF LIFE"なのである…。『音楽に人生を賭けてますから』と彼は言う。4年間に相当する時の流れを注ぎ込まなければならなかったこの『ART
OF LIFE』という楽曲は、その意味でも、永遠という名の"表現"を探す旅を続けるYOSHIKIが過去に描いた、どの楽曲よりも重い道標のひとつなのに違いない。彼は、今現在もすでに、次なる『ART
OF LIFE』を生きている…。
「"ART OF LIFE"…それは永遠の旅、それは永遠に血を流し続ける旅…(歌詞より)」。
そして、あれから10年近い時間が経過した今も、この『ART OF LIFE』について語る言葉を閉めるくくるには、やはり彼が詩に込めたこの言葉しか似合わない気がしてならない。それはこう続く…。
「"ART OF LIFE"…それは永遠に自分を探し求める旅、それは決して終わらない…」
羽積秀明
Columbia Music Enterainment, Inc 於 2003.9.24 出版
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